新しい年を迎えました。臨床心理士や精神保健福祉士をスタッフとする私どものカウンセリングセンター「ジャニス」も開設三年目を迎えます。大学付属のカウンセリングセンターは熊本で初めての試みでした。どうなるものかと最初は不安でしたが、「石の上にも三年」とか言われますように、クライエント(相談者)も増えてきて、何とか形になってきました。今年もよろしくお願いします。

新春ですので、原点に返ってカウンセリングについての印象を書かせていただきます。私は事務の統括をしており、カウンセリングは担当しておりません。あくまで素人の目から見たものです。

 クライエントのプライバシーを守るため、相談内容などの扱いには特段の注意を払っています。カウンセラー以外の者がクライエントとお話をすることはありませんが、たまたまカウンセリングを受けた方と以前からの知り合いという場合もあり、カウンセリングの感想をお聞きしたこともあります。

 まず言われるのは、自分の悩みを客観視することができるようになったということです。
カウンセラーと話す中で、自分の悩みをある程度整理することができるのだろうと思います。
 そして、その悩みの原因となっているものについても考えることができるようになり、解決するための道筋も見えてくるようです。必要と思われる場合には、こちらから専門的な医療機関などをご紹介することもあります。
 例えば、子供さんの「不登校」という現象についても、いろいろなことが考えられます。
最初は、子供さんだけに原因があると考えておられても、親子や両親(夫婦)の人間関係も影響していることが分かってくるケースもあるようです。多角的な視点からの検討が大事なようです。

   「これまで、自分の悩みは友人、知人に聞いてもらっていました。それもいいのですが、プロのカウンセリングを受けて、具体的な悩み以前の問題として、自分の思考の癖みたいものに気づくことができました。精神的にらくになった感じがします」と言われた方もおられます。

 いろいろな方々のご利用をお待ちします。まず、気軽にお電話を下さい。精神保健福祉士がお話をお聞きし、カウンセリングの日程なども調整いたします。

明けましておめでとうございます。

昨年は大変お世話になりました。
今年も昨年同様よろしくお願いいたします。

今年は1月4日より開所いたします。

本年が皆様にとって幸多き年となりますようお祈り申し上げます。

ジャニス一同

今年を振り返って

 現在、九州ルーテル学院はクリスマスイルミネーションに彩られ、とても素敵な雰囲気です。今年はクリスマスイルミネーションと紅葉が同時期に見られるという、不思議な光景を楽しみました。その紅葉も散り始め、12月も半ばとなり、いよいよ今年も終わりますね。
今年を振り返ると様々なことがありました。一番の思い出されるのは、やはり熊本地震です。カウンセリングルーム・ジャニス内も家具が倒れ、あらゆる物が散乱し、ライフラインも寸断され、ほぼ一カ月間お休みせざるを得ない状況でした。そのような中でも、ジャニスを頼って下さった利用者の方がたくさんおられ、スタッフ自身もとても励まされました。
また、今年はカウンセリングルーム・ジャニス親の会「すまいる」を発足することができました。「すまいる」では、一か月を振り返ってフリートークをしたり、テーマを決めて様々な活動をしています。会員の皆さんの話を聞くことで、スタッフ自身も勇気をもらい、勉強になることが多く、毎回楽しみにしています。  カウンセリングでは、さまざまな悩みを持つ方が利用されます。利用者の方に少しでも寄り添えるように、スタッフみんなで努めていきたいと思います。  来年もどうぞよろしくお願い致します。

カウンセリングルーム・ジャニス家族の会「すまいる」

 カウンセリングルーム「ジャニス」では、不登校、ひきこもり、学校や会社での人間関係、子育て、夫婦の課題などについてのご相談が多くなっています。カウンセリングを通して、悩みを抱える当人のご家族から、他の方がどのように対応しているのか知りたいという声が多く聞かれました。そこで「ジャニス」では、様々な悩みを持つ方のご家族に集まっていただいて、語り合う会「すまいる」を始めました。
 「すまいる」では、ざっくばらんにフリートークをして頂き、お茶やお菓子を食べながら楽しくおしゃべりしたり、情報交換をしたりしています(自分の名前や住所などを明らかにする必要はありません)。
 人は何か悩みを持ったときに、同じような立場にある人と語り合いたいと思います。語ることでストレスを減らし、自分を客観的に見つめる視点も深めることができます。ご家族が元気になることで、家庭の雰囲気が明るくなり当人の方にも良い影響がありますので、ジャニススタッフはご家族の方が一人で抱えこまず、元気になることを目指しています。 現在のところ、参加できるのはカウンセリングを受けている方に限らせていただいておりますが、参加ご希望の方はお気軽にご相談ください。

高野・窪

この度の震災において被災されました皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。

 6月初旬に梅雨入りしましたが、初旬は雨もあまり降らず蒸し暑い日々が続き、紫陽花がきれいに咲いているのをよく目にしました。ジャニスの受付に飾っていた紫陽花も色とりどりでとてもきれいでした。
4月中旬には桜、紫陽花の少し前には菖蒲を、最近は家でバラが一輪咲いているのを目にしました。
近所には向日葵が立派に5輪ほど咲いていて、夏が近づいてきているのも感じられます。
今まで季節の植物にあまり意識をせず過ごしてきましたが、地震のあと、植物の生命力に感動し自然と目に入ってくるようになりました。
これから植物にふれあい少しずつ心を豊かに出来ればいいなと思っています。

17日からの大雨も九州各地に被害をもたらし、油断できない状況が続いています。まだ余震もあって大変でしょうが、ジャニスがみなさんにとって少しでも心休まる場所になればと思っています。

保育士 荒木 千賀

「地震・災害後のこころのケアについて」

 地震などの災害を体験した後には、心と身体にさまざまな変化が起こることがあります。
これらは誰にでも起こる「ごく自然な反応」であり、その多くは一時的なもので、通常は時間が経つとともに回復していきます。しかし、中には長期化する人がいるので、適切な対応が必要です。何か困ったこと、心配なこと、分からないことがあるときは、一人で悩まず、相談してください。

<過覚醒>

  • 眠れない
  • イライラする
  • 感覚が過敏になる
  • すぐに腹を立てる
  • 急にはしゃぎだす
  • 勉強や遊びに集中できない

<再体験>

  • 意志とは関係なしに嫌なものを思い出す
  • そのときの感覚がよみがえる
  • 何度も同じ怖い夢を見る

<回避・マヒ>

  • 特定の場所やものを避ける
  • 嫌な感情や記憶に関連するものを避ける
  • 感情や感覚がマヒする
  • その時の話をしたがらない

<解離>

  • その時の感覚がない
  • その時の記憶がない(おぼえていない)
  • 感情がわかない
  • 凍りつき(固まる、シャットダウン)
※なお、子どもさんの場合は、「一人でいるのを怖がる」「赤ちゃん返り」「一緒に寝たがる」「話をしなくなる」などの反応が出ることもありますので、気をつけてみておいてください。

 三寒四温とはよくいったもので、最近は温かくて春のような日もあれば、雪が降って真冬のような日があり、体調を崩しやすい日々が続いています。毎年ちゃんと春になると花を咲かせてくれる桜は、時季が来ると蕾がふくらみ、きれいな花を咲かせて私たちを楽しませてくれます。
 私が出会うクライエントさんたちも、毎年時が熟すと、ちゃんと花を咲かせることができる桜の花のようだなと思うことがよくあります。
 人は誰でも、時に迷宮に迷い込んでしまい、自分を見失い、迷い苦しむことがあるのではないかと思います。桜の木が、寒い冬にじっと耐えて栄養を蓄え、春が来るときれいな花を咲かせるように、私たち人間も時が熟すのを待たなければならないのかもしれません。ついつい周りのものは待ち遠しくて焦ってしまい、今か今かと騒ぎ立ててしまうのですが、それが逆に花を咲かせるのを送らせてしまうのかもしれません。
 もちろん、桜の花が咲くためには、温度や土の状態なども関係しているので、しっかりとした環境作りはとても大事なことです。温かいご家族や友だち、理解してくれる先生方、職場の方々など、そのような環境の中で、人は十分にエネルギーを補給して、冬眠からさめるかのように、外の世界へ飛び出せたり、きれいな花を咲かせたりすることができるのかもしれません。
 春は旅立ちの季節です。不安と期待の入り交じった中で、誰もが新しく生まれ変わろうとするスタートの季節。ジャニスでは、そんな「春が来る」ことを信じて、時が熟すのを待ったり、クライエントさんの環境を調整したり、エネルギーの補給のお手伝いをしています。みなさまもどうか気軽に相談にいらしてください。

臨床心理士 髙野 浩美

公認心理師制度の誕生について

今回は臨床心理士制度について、ご説明をします。少し変化もありましたので。

「ジャニス」には2人の臨床心理士と1人の精神保健福祉士が働いています。

臨床心理士は基本的に、大学と大学院(修士課程)で心理学を学び実習も重ねた人が、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が関係する認定機関の試験を受け、合格すれば臨床心理士となります。いわば、民営の資格です。一方、精神保健福祉士は大学などで一定の学習をした人が国家試験に合格することによって得られる公的資格です。医療機関においては、その活動が医療保険の点数となり医療機関の収入となります。

臨床心理士は主に人の悩みを聞く仕事ですので、弁護士や医師などと同じように、「一人前」になるには相当の経験を必要とします。他にも、認定心理士や学校心理士など多様な心理士制度がありますが、受験資格や試験の高度さなどからも、臨床心理士の信頼性は最も高いと言えます。全国に2万5000人、熊本にも200人以上の有資格者がいます。

ただし、臨床心理士は民営の資格であるため、病院や公的機関で活動する場合に精神保健福祉士のような保険の点数とならず、医療側の収入も生まず、臨床心理士の身分も不安定になっているという課題がありました。

このため、臨床心理士も国家資格化して医療機関の収入にもなることが、相談者・臨床心理士・医療機関の三者にとってプラスになるという意見が以前からありました。一方、人の悩みを聞く臨床心理士は基本的に「自由な立場」にあるべきではないかという慎重論もありました。

長い論議を経て、先の国会で「公認心理師法」が成立しました。2017年に施行されます。公認心理師の主な特徴は、養成コースを持つ大学や大学院で学び、実習も経た上で受験することになりそうです。臨床心理士の「大学院資格」はやや緩和されそうです。また、医療機関で活動する場合には、医師の指導や助言も受けることになります。

公認心理師の国家資格化で、カウンセラーになりたいという希望者が増えることも予想されます。九州ルーテル学院大の心理臨床学科も、公認心理師の養成課程を設けることを検討しています。その際には、「ジャニス」は実習を行う場になりそうです。大学では珍しい市民向けのカウンセリングセンターを大学が持っていることが、公認心理師の養成課程を運営する際にもいろいろと役に立つと思っています。

臨床心理士はどうなるのでしょうか。今のところ、大きな変化はなさそうです。臨床心理学を学び、相談技術をさらに深める場として維持されるのかもしれません。

ただし、既に臨床心理士の資格を持っている人が病院などの公的機関に勤務する場合には公認心理師資格が必要となりますので、認定試験が行われることになりそうです。

当面は、臨床心理士資格を持っている人が公認心理師も持つという形になりそうです。その後で、養成課程を経た公認心理師が誕生するということになります。

公認心理師の誕生でカウンセリングの必要性、有効性がさらに認められることになりました。日常生活や子育てなどで悩みを感じられた場合には、まず、お気軽に電話をいただきますように。

春木 進

 こんにちは。8月からお世話になっています。臨床心理士の一美(いちみ)です。初めてお会いする方の大半は驚かれますが、苗字が一美なのです。珍しいですよね。普段は大学病院に勤務しており、水曜の午前中にジャニスでカウンセリングを担当させていただいています。
 わたしたち臨床心理の役割は、ストレスや悩みを抱えておられる方のお話を聴いて、その方がもともと持っている力、自己治癒力に気付いていただくこと。こころの元気を少しでも回復していただけるようなお手伝いを心がけています。
 子育てで悩んでいる、職場の人間関係が上手くいかない、悩みはあるけれど心療内科や精神科を受診するのは抵抗がある、ストレス解消法が分からない、周りに相談できる人がいない・・・など、ありませんか?風邪を引いた時は風邪薬を飲んだり、病院に行ったりするのと同じように、ストレスや悩みが生じた時はカウンセリングを利用していただけると嬉しいです。
 ジャニスは大学のキャンパス内にありながら、地域のみなさんが利用できる開かれた場です。とても温かい雰囲気で居心地がよく、私自身が癒されています。
 みなさま、どうぞお気軽にご利用ください。お待ちしています。

臨床心理士 一美 奈緒子

こんにちは!
ジャニスカウンセリングルーム研究所員の高野美雪です。
日頃は、心理臨床学科の教員として大学生の皆さんに接する毎日です。

私は、関東の出身なのですが、今年のお盆は数日帰省してきました。大学1年の長男も高校時代の友人たちと卒業旅行を兼ねて東京に来ていました。友人や祖父母宅などを泊まり歩き宿泊費を浮かせながらの旅行しているようでした。途中、下北沢で待ち合わせして私も長男、次男とお友達4名と会うことになりました。熊本にいたらまた会うと思うんですけどね。よく我が家に遊びに来ていたメンバーで、就職している子、進学している子と様々です。長男も県外の大学に進学したので4か月ぶり、またお友達とは高校の卒業式以来、皆会うと大人っぽくなってきていました。東京の雑踏で、知り合いに会ったせいもあるのでしょうか。自炊をしている苦労とか、東京という場所や女の子の印象とか、熊本在住の子たちは、バイトの話や新しい環境についてよく近況を話してくれたように思います。どの子もとてもいい表情をしていました。子どもたちは様々な環境の中、担任の先生の温かな見守りと支えで高校生活を満喫し、自分で納得のいく進路選択ができており、そのことが、今のいい表情につながっていると思いました。

周囲の大人が少しでも子どもたちに関心を持ち、見守る機会があると、子どもたちは元気でいることができる場合もあるのではないでしょうか。ちょっとした会話がその子の心の支えに、あるいは、実は私はそうだったのですが、大人にとっても心の充足につながるように思います。最近は、子どもにとって悲しい事件が多すぎます。周囲の気づき一つで事態は変わっていたのではないかと思います。今年は、身近な子ども達の成長を見守れることもとても大事なことだなぁと改めて実感した夏となりました。
また暑い熊本の夏がやってきましたね。
夏になると生まれ育った阿蘇に行きたくなります。
阿蘇の涼しさときれいな空気、そして何よりゆったりした時間の流れは気持ちを落ち着け、人としての心地よさを感じます。
生活の中でこのような時間はとても大切なのかもしれません。

たぶん、人を支援することもそのような心地よさを互いに感じ合う場面なのかもしれないと時々感じることがあります。
相談し言葉を伝え、聴いてもらうことでほっとする、話を聞き受け止め、伝え返すことで安心する。互いのほっとした安心感と心地よさが次の力になるのかもしれませんね。

日常の中でもそのような時間を大切にしていきたいと思います。

岩永

はじめまして。荒木千賀と申します。
4月からカウンセリングルーム・ジャニスの事務局を担当しております、よろしくお願いします。

今回は自己紹介をさせていただきます。
現在、九州ルーテル学院大学の大学院に通っています。大学時代には保育・幼児教育分野を勉強し、幼稚園教諭と保育士の資格を取得しました。さらに発達障害について学びたいと思い、大学院に進学しました。発達障害について関心を深めたのは、身近に発達障害の方がいて、ご本人の悩みや家族への支援方法を学びたいと思ったからでした。また、大学で実習を経験し発達障害をもつ子どもが幼稚園や保育所で充実した時間を過ごす為にどうしたらいいのかを学びたいと思いました。

特技はシンクロナイズドスイミングです。
シンクロナイズドスイミングは小学校1年生から高校2年生までの約11年間選手をしていました。大学生になってからは選手に教えています。小さい頃は自分を表現することが苦手だったのですが、シンクロを習い試合を重ねることで音楽に合わせ自分の感情を表現することの楽しさを知り、今ではシンクロのない生活が考えられない程になってしまいました。

不慣れなことばかりですが、みなさんにとってジャニスが相談しやすい空間になるように一緒に頑張っていけたらと思います。よろしくお願いします。
こんにちは
村崎です。ジャニスのコラム2回目の登場です。
1回目は、まだ、ジャニスがスタートしたばかりの暑い季節でした。
今日は、お別れの挨拶なのです。
3月末で退くことになりました。7月にスタートしたばかりで、短い時間でしたが、ジャニスを利用して下さった方々、まだこれからつながろうと思っている方々、関係者の皆様、大変お世話になりました。
 ジャニスで働くことが決まってから、私のこれまでのつながりをここで生かすことができたらいいなあと思っていました。
 ジャニスは、今は、カウンセリングルームとして、臨床心理士の高野さんが活躍されています。リピーターが多いことは、本当に自慢できることです。カウンセリングのすばらしさを実感します。ここに来て、ほんの少しでもよかったと思っていただけるので、また来て下さるのだと思います。精神保健福祉士の窪さんも“学びたい!”気持がいっぱいで、テキパキと動いて下さり、ジャニスは安心して利用していただけるようになってきました。
 先日は、夏頃から利用して下さっていた方が元気を取り戻され終了となりました。嬉しかったです。また、なかなか外に出ることができない方のお母様と、次の目標を探しに施設の見学に行った時に、ここに通えたらいいなと希望を持たれました。
それから、ある方に、「今日で終わりなんです」とお伝えしたら、とても残念がって下さり、丁寧に優しい言葉をかけていただきました。
たくさんのことはできませんでしたが、利用して下さった方と、ゆっくりと優しい時間を過ごすことができたなあと思います。よい経験をさせていただいたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
 私自身は、体はここにあるのにこころはどこになるのかなあという感じをずっと抱えてきました。
でも、最近になってやっと「これでいいのだ!」と思えるようになってきました。
危うかった私が、いろんな経験をし、たくさんの方々に支えてもらって少しは成長できたのかなあと思います。
一回一回、一瞬一瞬、その時を大事にすることが次につながると思います。
ジャニスは、利用される方にとっては、長い人生のほんの一コマかもしれません。でも、きっと次につながる一コマだと思います。
 私は、少し離れたところから、ジャニスのことをずっと気にしていたいと思います。いや、気にせずにはいられないと思います。
ありがとうございました。

対人援助職ってなんだろう

 歓迎会が終わり、タクシーに乗り込んだ三城は、とっても人懐っこそうな運転手さんから、日本で一番暮らしにくいのが京都、二番目は熊本と教えられ、これからここ熊本で暮らす私を同情してくれました。そして、典型的な盆地気候で、春と秋が極端に短く、朝晩の寒暖差が激しいから季節の変わり目にはくれぐれも風邪をひかないようにと付け加えてくれました。
 あれから三回目の冬です。しっかりと季節の変わり目には体調を壊して風邪をひいています。タクシーの運転手さんのあの言葉はいったいなんだったのでしょうか?
 三城の熊本生活を暗示していたのか?それともなんの因果関係も持たないただの偶然?「いやいや、きっとあの瞬間に運転手さんと三城の意識が無意識化で意識交換され、間主観性の構造下での・・・・」これ以上はやめておきましょう。タクシーの運転手さんに申し訳ない。
 偶有性の邂逅という言葉があります、たぶん言い換えるなら、時間的には短いわずか一瞬の中で、重なり合わないはずの出会いや結びつきがあって、そのことにより互いの気持ちや生活が大きく影響されてしまうことがあるってしておきましょうか。
 タクシーの運転手さんにとってみれば、一見さんとのたわいもない会話かもしれません。三城にとってもそのはずなのですが、季節の変わり目に体調を崩して風邪をひくと、あのタクシーの運転手さんの顔が浮かんできます。駄目ですよね、都合の悪いことはすぐに誰かのせいにしてしまいます。自分の体調管理能力の無さや不摂生、老いのせいにはしないんですよね。
 なのに、その何気ない会話にさもなにかの意味があるようにして、自分が風邪を引きやすくなった事に屁理屈をこねまわしている三城がいます。老いてゆくことを認めたくないんでしょうね。

 学生に「対人援助職ってなんですか?」って聞かれました。
 自分の弱さや醜さ、狡さと向き合えることができる職業。そして、援助者としての自分が存在しなくなれって願いながら仕事ができる人。
 タクシーの運転手さん、三城が風邪を引くのは、決してあなたのせいではありません。
 悪者にしてごめんなさい。

カウンセラーの仕事

   カウンセリングとは、心の悩みや重荷を人に話すのが基本ですが、この「話す」という言葉は、「放す」に由来していると聞いたことがあります。このように考えますと、カウンセリングとは心の重荷を自分から放す、自分を解き放つというような意味になります。心の重荷が少しでも減ると、人は少しだけ余裕を持つことができます。余裕を持つことができれば、別の視点や考え方が自然に浮かんでくることも多いものです。
 「カウンセリングでは話を聞くだけでどうして悩みが解決するのですか? 聞くだけでは何も変わらないじゃないですか?」と聞かれることがありますが、聞いてもらうことで何かが変わり始めることはあるんです。話すことで心の重荷がちょっと減って、そこで生まれた余裕やゆとりが問題解決のアイディアをもたらすのです。また、そこで生まれたアイディアは誰のものでもない「わたし」の考えです。誰かに教えてもらった考えではありません。自分の力で問題を解決する糸口をつかむことができたという体験に結びつくのです。こうなるとやる気が出て、がんばってみようという気持ちが自然に生まれます。がんばってみたら意外とやれることや問題が解決してしまうこともあって、そこでまた余裕やゆとりが生まれ、どんどん心の好循環がはじまります。カウンセラーは話を聞くことで、このような自然なよい循環が生まれるように気をつけています。

所長 有村 達之(臨床心理士)

 月に一回更新するはずのジャニスコラムですが、すっかり遅くなってしまい申し訳ありません。コラムなんて書いたことがなくて、何を書こうと迷っていたらすっかり時が過ぎてしまいました。私はカウンセリングルーム・ジャニスの精神保健福祉士で窪と申します。

 ずいぶん、寒くなりましたね。一気に気温が下がり、皆様風邪など引いておられませんか。この時期、私の家族は毎年誰かが風邪を引いて、楽しい行事がキャンセルなんていうことがよくあります。
 私には5歳と1歳の息子がいます。5歳のお兄ちゃんは下の子が生まれてから「赤ちゃん返り」まではいきませんが、下の子に負けじと私の膝の上を占領しに来ます。時には可愛がるふりをして下の子をちょっといじめたりもしています。そんな時には私や夫から怒られるのですが、最近私が怒り過ぎているのではないかと反省中です。例えば「歯磨きの途中で遊んでいた」「おもちゃの後片付けをしない」「外から帰ってきたのに手を洗わない」「食事中に鼻歌を歌う」などなど挙げたらきりがないです。私は子どもに必要だと思い、しつけのつもりで怒っているのですが、「これは私がただ感情的になっているだけではないか・・」と思うのです。ほめる所もたくさんあると思います。でも、それを見つけるだけの気持ちの余裕が私に足りないのです。わかっているのにやめられない・・。こんなに怒ってばかりではこの子の将来に悪い影響があるのではないかと悩む日々です。子育てって本当に大変ですね。親になってすごく分かりました。
 ジャニスには子どもさんに関する相談もあります。子どもの成長に伴ってそれぞれに悩みがあるのだなと思います。ジャニスがそのような方々に寄り添い、ほっとできる場所であれば良いなと思います。
 今回は子どものことについて書きましたが、カウンセリングルーム・ジャニスでは人間関係や自分自身の性格や行動、トラウマなど様々な相談も受け付けております。どうぞお気軽にお電話ください。

精神保健福祉士 窪

煉瓦色の壁に「九州ルーテル学院」の文字を見て右に曲がり坂道を上ると、樹齢何百年という大きな木の向こうにカウンセリングルーム「ジャニス」があります。私たちのカウンセリングルームがオープンして、早2か月が経ちました!「ここを訪れてくれた人が、日々の心の疲れを癒し、ここに来る前より少しでも心が軽くなってすっきりした気持ちで帰ってくれたら…」という思いで、カウンセリングを行っています。来談者は子どもさんから80代の方まで、さまざまな悩みを抱えて来られます。私たちスタッフは、教育分野と精神医療分野に精通しているコーディネーターをはじめ、児童相談所やスクールカウンセラーの経験を持つ臨床心理士、アルコールや薬物依存の分野に詳しい保健師、精神医療の分野で経験のある精神保健福祉士という、違う職種からなり、それぞれの立場の専門性を生かしながら連係プレーで活動しております。また、心強いのは大学の教授陣がスーパーバイズ的な役割を担ってくれているところです。とにかく、みんな明るく笑いの絶えない職場で、チームワークを大事にして日々奮闘しております。待っているだけのカウンセリングルームではなく、要請があれば、自ら出向いていくカウンセリングルームとしても動き出しています!もし、ひきこもり等でなかなか家から出ることが難しい場合は、こちらからお伺いいたしますので、どうぞ相談されてみて下さい。

この緑豊かなキャンパス内のカウンセリングルーム「ジャニス」に一度、足を踏み入れてみませんか?心よりお待ちしております。
      

臨床心理士 高野 浩美

カウンセリングルームジャニス
次は村崎さんだからね~
あぁー はいぃ・・
月に1回更新する予定のこのコーナー
ということは、時々回ってくるなー 上品に!と思って意気込んでもすぐにメッキがはがれてしまいそう・・
最近、本当に正直になったんです。そろそろ60歳が近づいて(まだですよ、あと1年と8ヶ月)忘れっぽくて、
嘘をついてもつじつま合わせができなくなりました。
“本当のこと”だったらそれしかないから、ちぐはぐしなくて大丈夫。
うれしいならうれしい。好きは好き。ねむい。きつい。イヤだー。
嘘やごまかしから解放されて“ラク”になってきましたよ。
年取っていくことは、しよんなか。

 さて、7月にスタートしたカウンセリングルーム・ジャニス
私は、受付を担当しています。電話で少しお話を聞いてカウンセリング予約を入れます。また、必要に応じて情報提供を行うなどの「つなぎや」です。
 私は、これまで熊本県職員保健師として各保健所等に勤務し、今年3月までの5年間は精神保健福祉センターで悩みを聞くなどの業務に従事していました。

カウンセリングルーム・ジャニスを利用して下さる方の、カチカチの胸(こころ)が少しだけ緩んで ふうぅと息をしてもらえたらいいなと願っています。
 私の自信は、悩みをくぐり抜け生き生きと暮らしている人たちを知っていることです。そして、その方々からたくさんの勇気をもらったことです。

どうぞ、カウンセリングルーム・ジャニスにお電話下さい。
お待ちしています。(2014.07.30)

 生きることには悩みが付いて回るようです。自分だけでは抱えきれないこともあります。そんな時に、まずはじっくりと話を聞いてもらい、対応への道筋を考える場所がほしいと思われたことはありませんか。話をするだけで問題が整理され、予想していなかった視点が見つかるかもしれません。カウンセリングは、そのようなことをしえんします。
 一般の方が気軽にたずねることができるカウンセリングルームがもっと増えてほしいと思ってきましたが、自らがそのお手伝いをすることになりました。
 「カウンセリングルーム・ジャニス」には、すでに精神科病院や公的な相談機関での勤務経験を持つ臨床心理士、保健師、精神保健福祉士が在籍し、さらに大学の研究者が指導助言を行うという「重層型」の内容になっています。
 子どものことでお悩みの方、夫婦関係を見直したいと思われている方、あるいは自分や家族の飲酒癖に疑問を持たれている方・・・など、まずはお電話をください。緑の多い学院の一隅に、静かなカウンセリングルームを用意しております。(春木)