九州ルーテル学院[熊本] こころと育ちの臨床研究所

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対人援助職ってなんだろう

歓迎会が終わり、タクシーに乗り込んだ三城は、とっても人懐っこそうな運転手さんから、日本で一番暮らしにくいのが京都、二番目は熊本と教えられ、これからここ熊本で暮らす私を同情してくれました。そして、典型的な盆地気候で、春と秋が極端に短く、朝晩の寒暖差が激しいから季節の変わり目にはくれぐれも風邪をひかないようにと付け加えてくれました。
 あれから三回目の冬です。しっかりと季節の変わり目には体調を壊して風邪をひいています。タクシーの運転手さんのあの言葉はいったいなんだったのでしょうか?
 三城の熊本生活を暗示していたのか?それともなんの因果関係も持たないただの偶然?「いやいや、きっとあの瞬間に運転手さんと三城の意識が無意識化で意識交換され、間主観性の構造下での・・・・」これ以上はやめておきましょう。タクシーの運転手さんに申し訳ない。
 偶有性の邂逅という言葉があります、たぶん言い換えるなら、時間的には短いわずか一瞬の中で、重なり合わないはずの出会いや結びつきがあって、そのことにより互いの気持ちや生活が大きく影響されてしまうことがあるってしておきましょうか。
 タクシーの運転手さんにとってみれば、一見さんとのたわいもない会話かもしれません。三城にとってもそのはずなのですが、季節の変わり目に体調を崩して風邪をひくと、あのタクシーの運転手さんの顔が浮かんできます。駄目ですよね、都合の悪いことはすぐに誰かのせいにしてしまいます。自分の体調管理能力の無さや不摂生、老いのせいにはしないんですよね。
 なのに、その何気ない会話にさもなにかの意味があるようにして、自分が風邪を引きやすくなった事に屁理屈をこねまわしている三城がいます。老いてゆくことを認めたくないんでしょうね。

 学生に「対人援助職ってなんですか?」って聞かれました。
 自分の弱さや醜さ、狡さと向き合えることができる職業。そして、援助者としての自分が存在しなくなれって願いながら仕事ができる人。
 タクシーの運転手さん、三城が風邪を引くのは、決してあなたのせいではありません。
 悪者にしてごめんなさい。

[2015-01-28] 三城 大介